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ソラリスの陽のもとに / スタニスワフ・レム


著者:スタニスワフ・レム

訳者:飯田規和

ジャンル:SF

出版社:早川書房


「本の裏表紙の紹介文より」
 菫色の霞におおわれ、たゆたう惑星ソラリスの海。一見なんの変哲もない海だったが、内部では数学的会話が交わされ、みずからの複雑な軌道を修正する能力さえもつ高等生命だった!人類とはあまりにも異質な知性。しかもこの海は、人類を嘲弄するように、つぎつぎと姿を変えては、新たな謎を提出してくる・・・・。
 思考する<海>と人類との奇妙な交渉を描き、宇宙における知性と認識の問題に肉迫する、東欧の巨匠の世界的傑作!


 久しぶりに「やっぱSFって面白いな~!」と思わせてくれた作品。

 僕はSFやミステリを読むことが比較的多いのですが、その手のジャンルってアメリカ産のものがほとんどなんですね。まあ、アメリカ産というだけでひとくくりにするのもどうかと思いますが、アメリカ(ハリウッド)映画、フランス映画、日本映画から受ける印象が概して異なるように、やっぱアメリカってよくも悪くもアメリカなんですよね~。

 んで、この作品のテーマの一つが、そういったアメリカンなSFに対するアンチテーゼです。著者が述べていることですが、
 「SFは、ことにアメリカのSFは、この問題(未知の知的生命体との接触)についても非常に多くの作品を生みだしていて、そこにはすでに、他の惑星の理性的存在との接触のありうべき可能性について三つの紋切り型ができあがっている。その三つの型を要約していえば、相共にか、われわれがかれらに勝つか、かれらがわれわれに勝つか、という定式になる。(中略)しかし、私に言わせれば、このような図式はあまりに図式的である。」
 まあ、言われてみればって感じですよね。相互理解は類似があってこそ初めて成り立つものであり(人間同士でもそうですよね)、お互いの理解がまったく及ばない場合はどうなるのか?理解しようとするプロセスにおいてどのようなことが起こりうるのか?というのが、このお話です。

 ハードSFのように長々とした理論の説明なんかもなく、純粋にお話として面白いので、普段SFを読まない人も読んでみてはいかがでしょうか?

 P.S.映画化もされているようです。小説の表紙にジョージ・クルーニーが写ってるのはその映画のものでしょう。映画のほうは完全にラブ・ロマンス化されているようで、著者のレムは憤懣を広言しているとかw 

 P.S.もしかして長門有希の元ネタってこの辺にあったりするんでしょうかね?w
    ハルヒ好きの人も是非どうぞw

 

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学

tag : book review

コメント

通りすがりなんですが、ここの紹介を見てこの本、すんごい読みたくなってしまいました。元々ハードSFは凄く好きで、上記の「米的なSF」ではないものを特に捜していたので、参考になりました。有難うございます。山田正紀を読み終えたらジュンク堂にでも走ります。

Re:浜名猫鳩さん

 コメントありがとうございます!
 
 そしてお返事が遅れまくりましてすみませんw

 ん~、この本は、とくにハードSFというわけではないと思うのですが、大丈夫でしたでしょうか?

 実は僕は日本の作家さんによるSFってあんま読んだことないんですが(星新一の短編集と筒井康隆の「時をかける少女」ぐらいかもしれませんw というか、日本のは日本のでなんか違う気がするんですよね~。 SFというよりは単なるFな作品が多い気がします・・・。)、山田正紀、面白そうですね。イノセンスの前日談なんかも書いてて、興味が出てきました。今度読んでみますね。

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